2017年5月4日木曜日
太陽と風を受ける「くの字」の家 ファーストプラン打合せ
昨日、桜並木の家(太陽と風を受ける「くの字」の家)のファーストプラン打合せを行いました。
設計契約時に更新したブログでは「桜並木の家」という名称にしていましたが、ファーストプラン検討のあと「太陽と風を受ける「くの字」の家」という名称に改名しています。といっても、セカンドプラン検討後にまた変更の可能性は少しあます。「くの字」の意味は内観パースを見たほうが理解が早いでしょう。
さて、なぜ「くの字」なのか?
まずはその疑問にお答えしましょう。
計画敷地は東西南北の真南に対して約40度くらい傾いています。太陽の陽ざしとと通風などの自然エネルギーを一年と通じて有効利用するには居室の窓をなるべく真南に向けることが特に重要です。家全体を傾けなくても窓だけを真南に向けてもかまいません。とにかく窓を真南に向ける必要があるのです。この最初の一歩を間違えるとパッシブデザインはほぼ不可能といっても過言ではないほど重要です。
敷地に最初に訪れたときに感じたファーストインプレションは、敷地に対して平行に配置するゾーンと真南に向けるゾーンを繋げて「くの字」に配置することで街並みに溶け込みながら日射と通風を有効利用しようと感じました。その第一印象を素直に設計しながら必要諸室を整理してプラニングしました。
「くの字」プランの長所は沢山あります。リビングエリアとダイニングエリアを緩やかに区画できる、各エリアの落ち着きが生まれる、実際の長さよりも長く感じる、空間に変化を与える、などなど。そして昨日の打合せで、くの字に曲がったプラン、各部屋の配置など気に入っていただきました。
次回は予算から逆算した面積上限にこだわらずご希望事項を盛り込んだセカンドプランを作成して打合せを行うことになりました。もう一度楽しいプランイングの時間を持てることに喜びを感じています。
【太陽と風と人の五感に素直な建築 森建築設計】
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