2018年3月13日火曜日

土壁建築の環境性能


土壁の魅力が再評価されています。
意匠性、手触り感、調湿性能、蓄熱性能、など一般に言われている長所だけでなく、土壁には地場の土を使い廃棄時には土に返すことができるという長所もあります。そんな土壁の性能の中でも調質性能と蓄熱性能についての研究データを発表するセミナーに出席してきました。私も会員になっている日本バウビオロギー研究会主催のセミナーです。

まったく同じ条件の部屋で、仕上げが土壁の部屋とビニールクロスの部屋では調質性能と壁面表面温度はどう違うのか?
知りたくないですか?

セミナーではそんな疑問に答える内容でした。写真上の建物がその実験棟です。広さ6畳程度部屋を左右対称に建設して室内環境の違いを実体験できるようにしているものです。実測調査ではビニールクロスの仕上げをスイス漆喰仕上げに改修した後の調査も行っているので、土壁・スイス漆喰・ビニールクロスの3種類の仕上げ材利用の違いを知ることができました。写真下は土壁仕上げの実住宅です。この住宅の測定結果も発表されました。

日本バウビオロギー研究会ではこのような興味深いセミナーを年4回開催しています。セミナー会場は東京都市大学(大井町線等々力駅)です。セミナー情報を知りたいという方は下のメールアドレスに「セミナー情報依頼」としてメールください。
→kanlabo.mori@gmail.com

一級建築士事務所 感共ラボの森
森健一郎
http://moriken.p1.bindsite.jp/

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