2016年12月29日木曜日

小笠原レポート 2016冬


小笠原の海

綺麗です。。。
写真手前の岩周辺を見て下さい。海水が透き通っているでしょ♪

今回の小笠原丸は行き返りとも大揺れ、3件の現場管理で観光ゼロでしたが、このような素敵な景色を見ることができるのです。
どんなに慌ただしくても小笠原のゆったりとした時間の流れとこのような景色が気持ちを穏やかにしてくれます。

あっ、小笠原出張は10回以上経験していますが、今回初めて体験したことがありました。
年末が近づき蚊が出始めたそうで、私も6箇所蚊に刺されました。見た目は弱弱しい蚊なのですが痒みが何日も続き腫れ方はダニに噛まれたときのようでした。
話しによると慣れていない蚊だと抗体がないため過剰反応するようです。

これから小笠原へ行く日とは痒み止めを持っていたほうがいいかもしれません。

海開きは1月1日、1年中海水浴できる小笠原レポートでした。
【太陽と風と人の五感に素直な建築 森建築設計】

2016年12月28日水曜日

小笠原住宅計画 上棟


小笠原住宅計画がようやく上棟しました。
建て主様との最初の出会いから3年近く経過し、紆余曲折ありましたがここまできました。この後、構造金物の設置、外壁下地板の設置と工事が進んでいきます。

この計画は写真の住居棟と写真左側にある基礎の上に乗るウッドデッキ部分、写真のさらに左に建つ趣味室棟の3つの棟からなります。
ウッドデッキには大きな屋根が設置され東屋(あずまや)棟と呼んでいます。

住居棟2階部分から小笠原の海を臨み、つねに波の音と風が流れる環境に建ち、3棟配置から生まれる関係を楽しむ計画となっています。

さて、今回の小笠原丸は行き返りとも大揺れで、帰りは到着が1時間半遅れました。冬の海は荒れるのです。
小笠原ではこの住宅の他に小笠原ペンション計画と小笠原シェアハウス計画の工事が進んでいます。年明け以降も月一回の小笠原出張が続きます。

【太陽と風と人の五感に素直な建築 森建築設計】

2016年12月20日火曜日

逗子で建築中の「本の家」床断熱と気密について

逗子市で建築中の「本の家」の工事は断熱工事に入っています。今日は1階床の断熱と気密についてお話しします。

写真は今回初めて採用した断熱敷き詰め工法です。ってそんな工法は聞いたことはないでしょう。床下からの隙間風とヒートブリッジを防ぐために私が考えた断熱化工法です。

新築の場合は土台の上に厚合板を敷き込んで一定の通気性能が出るのですがリフォームの場合は床の不陸調整もあり床根太で高さ調整をしながら下地を作ることになります。すると土台と下地合板の間に隙間が生まれ床下の隙間風が流入しやすくなってしまいます。また一般的な根太間に断熱材を嵌めこむ工法では根太と断熱材の隙間が生じてヒートブリッジが大きくなるという欠点があります。隙間風の流入とヒートブリッジにより断熱材を厚くしても床際の温度が下がり不快な状況が生まれてしまうのです。

そこで考えたのが「断熱材敷き詰め工法」です。高さ調整をした根太の上に下地合板を張り。その上に透湿防水シートを敷き詰め、さらに厚さ65mmの断熱材を隙間なく敷き詰めました。断熱材の上の合板は外張り断熱用のビスで固定することで床の沈み込みを防いでいます。この工法では重い設備や荷物が乗る床は沈んでしまうので部分的に根太を入れて沈み込みを防止しました。

もう一つ、壁の中に流入する床下からの通気止めも重要です。

断熱や気密の概念があまりなかった昔の住宅は壁のコンセントプレートを外すと風がピューピューと吹き込んでいるのが分かりました。これは床下の風が壁に流れ込んでいることが原因で、結果として壁の表面温度が下がり結露やカビの原因にもなってきました。ですので壁の中に流入する空気の通気止がとても重要なのです。
上の写真は壁の下に断熱材を詰め込んで気密シートで覆い、柱際を気密テープ張りしてもらったものです。
同様の作業を外周部の壁下にも行ってもらうことで床下からの空気の流入を防げるのです。断熱材を気密シートを外側にして折りたただものを詰め込む方法もあります。
【太陽と風と人の五感に素直な建築 森建築設計】    

2016年12月18日日曜日

子育て世代支援 フラット35の金利優遇


今日は建築関係のニュースを二つ紹介します。
一つ目は古い団地の建て替えに関するニュース。横浜市内の住宅数は176万戸、うち6割が共同住宅という特徴があります。これは首都圏特有の特徴と言えるでしょう。そのうち築45年以上の共同住宅は2015年時点で4万5千戸、今後毎年1万戸以上植えていくと試算されています。さらに、築30年以上の大規模団地(500戸以上の団地)が横浜市内に61あり、建物の老朽化や住民の高齢化などが課題になっています。

今回ニュースとして報道されているのは、市・件・住宅供給公社・UR・住宅金融支援機構などで構成される6者が「よこはま団地再生コンソーシアム」という事業体をつくり団地再生に取り組んでいくというものです。これまでは各事業体ごとに対応していたものを、6者がもっているノウハウや経験を共有しながら団地再生を試行していくというものです。
団地再生は建築家も取り組む課題です。私が副代表を務める「感共建築ラボ」でも取り組んでいる課題ですので独自の視点で考えていきたいと再認識したニュースでした。

さて次は一般の方、特にこれから住宅取得を考えている子育て世代にとって大きなニュースです。
政府は、少子化対策の一環として、若い子育て世帯の住宅ローン「フラット35」の金利を0.25%引き下げる優遇措置を導入する方針を固めました。
対象となるのは、若い子育て世帯が親との同居、または親元の近くで暮らすため住宅を取得する場合や、中古住宅を購入する場合で、「フラット35」の金利を当初の5年間、通常より0.25%引き下げます。金利の引き下げ分は国が補填(ほてん)します。「フラット35」の金利の引き下げに必要な費用を今月22日に決定する来年度の予算案に盛り込むことにしています。

「フラット35」は住宅金融支援機構が民間の金融機関を通じて取り扱っている住宅ローンで、最長で35年間、金利が固定されます。このニュースで気を付けなければいけないのは、金利優遇期間が当初5年間のみということです。フラット35では長期優良住宅などの優良住宅に対すて0.3%金利優遇する「フラット35S」という制度もありす。両者の優遇措置を一緒に受けられるのかどうかも確認が必要です。現在のフラット35金利は1.1%程度なので両者の優遇を受けると当初5年間ではありますが0.55という超低金利の固定金利になります。

今後の情報に注視しましょう。
【太陽と風と人の五感に素直な建築 森建築設計】

2016年12月17日土曜日

住宅設計 上下温度差の平均化の試み


私が副代表を務める「感共建築ラボ」のメンバーである建築家の小島健一氏設計の「大船の家」の完成見学会を開催しました。感共建築ラボで見学会チラシを作成して配布し、当日は前面道路を散歩中の方にも見ていただきました。見学された方々は「うわ~木が剥き出しで気持ちいいですね~」との感動の声を発しておられました。構造体は神奈川県産材を手刻みで加工したもので、昨今のプレカット(構造加工)とは一味違います。写真左に立っている6寸の柱は圧巻の存在感でした。
このお宅は建て主様ご自身で壁の珪藻漆喰塗りしたという思い入れの強い住宅です。

さて、写真中央の小上がりした畳スペースの床際に赤い線が描いてあるの分かるでしょうか?
この住宅では2階に溜まった暖気を中間ダクトファンで床下に吹き出し、その暖気がこの小上がりスペースの床際の隙間から流れてくるような仕組みを取り入れています。言われないと分からないほどの微風ですが確かに床下の空気が流れ出ていました。まだ引っ越し前で基礎コンクリートに蓄熱されていないので効果を実測できませんでしたが、コンクリートに蓄熱された後でどのような温度分布になっているか今後実測してご報告いたします。

【太陽と風と人の五感に素直な建築 森建築設計】

2016年12月14日水曜日

パッシブデザインを目指す方へ


連載のような形で続けてきた「パッシブデザイン」シリーズも最終回になりました。
今日はパッシブデザインで住宅や建築の建設計画をお考えの方にアドバイスをお送りいたします。

この連載シリーズで、パッシブデザインの設計手法は様々あることをご説明しました。
これからパッシブデザインの建物を建てたい方に特に言いたいことは、「定量的な数値や視覚的な表現で効果を確認しなさい」ということです。

目に見えない自然エネルギーを活用するものなのでイメージや感覚で設計してしまう設計者がとても多いのですが、そこに落とし穴があるのです。
失敗しても数値での確認が無ければ成功なのか失敗なのか分かりませんし、そもそも失敗している事に気付かない設計者も多いです。

設計時の計算やシュミレーションで確認することを設計条件に掲げて設計依頼をしてください!!
計算やシュミレーションを行っても設計値と現実とのギャップはありますが、計算無しで設計するよりもずっと誤差が小さくなります。
誤差でけではありません。設計中に計算で性能を確認することで窓の大きさや位置、庇の出幅などデザインと性能を融合させることができるのです。

まさに天と地ほどの差です。
見掛け倒しのパッシブデザイン、なんちゃってパッシブにならないよう建て主様は強く主張してください。

そしてもう一つ大切なことがあります。
竣工後の実測調査を行っている設計者を選定するべきです。設計値と実測値を比較することで性能を自身の肌で感じて次の設計に生かすことがます。
そのような取り組みを行っている設計者は本物と言えるでしょう。

快適で、健康で、エコで、美しくデザインされた住宅に住んでもらいたい。持続可能な建築を作ってもらいたいと願っています。

【太陽と風と人の五感に素直な建築 森建築設計】

パッシブデザイン解説ブログの目次
1、「パッシブデザインとは」:http://moriken1ro.exblog.jp/22984641/
2、「パッシブデザインのきっかけ」:http://moriken1ro.exblog.jp/22998193/
3、「パッシブデザインのメリット」:http://moriken1ro.exblog.jp/23011141/
4、「パッシブデザインのデメリット」:http://moriken1ro.exblog.jp/23079133/
5、「パッシブデザインで注意している事」:http://moriken1ro.exblog.jp/23096967/
6、「事例、町田のナチュラルハウス」:http://moriken1ro.exblog.jp/23210537/
7、「パッシブデザインの設計手法」:http://moriken1ro.exblog.jp/23287562/
8、「間取り」:http://moriken1ro.exblog.jp/23314329/
9、「パッシブデザインの認証制度」:http://moriken1ro.exblog.jp/23341651/
10、「パッシブデザイン建築を建てたい方へ」:http://moriken1ro.exblog.jp/23464956/

2016年12月11日日曜日

建築設計 吹抜けを切り取る


東京都大田区で建築中の賃貸併用住宅は仕上げ工事終盤です。今週末には設備機器を設置する予定です。シェアハウス部分は度々施工状況をUPしていますので、カテゴリ「東京都大田区F計画」の過去投稿も是非ご覧ください。

さて、写真は大工工事完了後、仕上げ工事直前のオーナー宅リビングダイニングです。写真奥のリビングからダイニング、キッチンまで一室空間の中に吹抜けがあり南面する高窓から明るい光が下りてくる計画です。高窓からの光の筋が落ちてくるというよりも一度壁にバウンドした光が乱反射しながら下りてくるというように光をコントロールしました。

吹抜けには梁と水平剛性を確保するブレースが出てくるのですが、ボードを上手く切欠いて、丸穴を開けて貼ってくれました。美しいですね~
大工さんありがとうございます。

この吹抜け、天井の先端をよく見ると少し変わっていますよね、そう、先端を鋭角にして斜めに折り返しているのです。光をコントロールするという目的と共に吹抜けをすっきりと綺麗に切り取るという目的もございます。竣工後に完成した写真をお見せするのが楽しみです!!

お引渡しは来週末、まさに大詰めの工事を進めてもらっています。

【太陽と風と人の五感に素直な建築 森建築設計】