2009年4月7日火曜日

結露


結露は以外に恐ろしいものです。クロスにカビが発生したり、フローリングが腐ったり。目に見える被害だけでなく壁の中で結露して構造体が腐るなどの被害がでることもあります。私が経験したものでは、他の方の設計したRC造一部鉄骨造の住宅で雨漏りが発生しているということで調査をしたところ、壁の中にある構造体の鉄骨に結露して、雨漏りのように多量の水分が溜まっていました。
結露を防ぐ方法は一般的に様々紹介されています。ストーブにヤカンは乗せない、空気を流通させる、ペアガラスを使う等の生活習慣、防湿層を施工して壁内結露を防ぐ等の建築工事関係等、ネットで調べればすぐ検索できます。

上記は一般的な知識としてお持ちの方も多いと思いますが、私はあまり知られていない方法も加えて結露対策しています。一点目は室温を下げる事、二点目は結露し難い吸湿性のある仕上げ材を選定する事、三点目は壁内を無くし下地現しとする事の3点です。

室温を下げると飽和水蒸気量が減って結露しやすくなると思うかもしれませんが逆です。ガラス面などとの温度差で結露が発生するので、室温を下げたほうが有利です。さらに壁内結露対策にも有効。壁内結露対策としては究極的には壁内を無くし、全て室内側から目に見える構造にした物件もあります。(辻堂太平台計画)構造体や雨漏り・結露があっても全て室内から見えるので安心です。

一級建築士事務所 森建築設計 
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