2016年6月26日日曜日

パッシブデザインについて記事を書きました


建築家紹介センターが私のパッシブデザインに関する記事を掲載してくれました。
http://kentikusi.jp/dr/node/12969

パッシブハウスという言葉はよく聞きますが、パッシブデザインという言葉はあまり聞かないかもしれません。他にもパッシブソーラーハウスもあり、みな似たような意味ではありますが少しづつ違います。そのなかでもパッシブデザインとはどういうものか、長所短所、パッシブデザインを取り入れるうえでの注意事項など書いています。是非ご覧ください。
【住環境性能+Design】 森建築設計
パッシブデザイン解説ブログの目次
1、「パッシブデザインとは」:http://moriken1ro.exblog.jp/22984641/
2、「パッシブデザインのきっかけ」:http://moriken1ro.exblog.jp/22998193/
3、「パッシブデザインのメリット」:http://moriken1ro.exblog.jp/23011141/
4、「パッシブデザインのデメリット」:http://moriken1ro.exblog.jp/23079133/
5、「パッシブデザインで注意している事」:http://moriken1ro.exblog.jp/23096967/
6、「事例、町田のナチュラルハウス」:http://moriken1ro.exblog.jp/23210537/
7、「パッシブデザインの設計手法」:http://moriken1ro.exblog.jp/23287562/
8、「間取り」:http://moriken1ro.exblog.jp/23314329/
9、「パッシブデザインの認証制度」:http://moriken1ro.exblog.jp/23341651/
10、「パッシブデザイン建築を建てたい方へ」:http://moriken1ro.exblog.jp/23464956/

2016年6月25日土曜日

新高円寺 女性限定の賃貸住宅です


新高円寺に建設中の賃貸併用住宅は内装下地ボード工事がほぼ終了し大工制作の家具工事が始まっています。完成引き渡しは8月のお盆前となる予定です。そしていよいよ賃貸室の募集広告が不動産サイトにUPされました。

募集サイトのこの賃貸の特徴(ポイント)欄には次のように書かれています。
「採光・断熱性能・快適性に拘った新築デザイナーズアパート。小庭付。」
※私が考えた言葉ではなく、建て主様が考えてくださいました。

そして募集サイトに掲載されている間取り図が上記写真になります。
・・・???・・・???・・・
こりゃなんだ?

私が考えたプランですが、面白賃貸に出てきそうな間取り図ですね。間取り図が書いていある部屋がA室、上の空白部分がB室になります。床と壁に自然素材を使い、アクセントカラーとして壁1面をA室はブルー、B室はグリーンのパステルカラーで塗装(珪藻塗装)します。
玄関を入ると折れ曲がった壁が部屋の奥まで続いています。奥を見渡すことはできないけれど、部屋の奥から差し込む光と広がりを感じるような仕掛けとなっているのです。そして折れ曲がった壁の一番奥に強化ガラスで仕切られた浴室を設けました。下が賃貸募集サイトページアドレスです。
高円寺周辺はとても魅力的な街ですよね。賃貸室をお探しの方は是非ご覧ください。
https://www.homes.co.jp/chintai/b-1192180145202/

【住環境性能+Design】 森建築設計

2016年6月23日木曜日

小笠原 ホウ酸処理材を放置して1年2か月後の状態


昨日に続いて小笠原のシロアリに関するネタです。

小笠原の住宅計画とペンション計画の設計をスタートしてから様々な方法でシロアリ対策の情報を収集しました。そのなかでホウ酸処理についての情報も収集し、ホウ酸注入した材をサンプルとして送ってもらい小笠原の森のなかで暴露テストをしています。先月中旬(2016年6月)に小笠原へ行った時にテスト開始後1年2カ月経過した状態を確認したので情報をUPいたします。

写真がその実験中の木材です。無処理の木材の上にホウ酸処理した角材を固定してビニールを被せた状態で放置しています。ホウ酸は雨で流れるとのことでビニールを被せた状態で置いていたのですが、確認した時には裏返った状態になっておりました。ですのでホウ酸処理した角材も雨ざらしの状態で放置されていたことになります。

写真上の木材が無処理の角材で、その下にある白っぽい角材がホウ酸処理した角材です。写真をみて分かる通り、無処理の角材はシロアリに食べられていますが、下のホウ酸処理した角材はまったく無傷であるように見えます。放置後1年2カ月が経過した状態ではホウ酸処理した角材へのシロアリ被害はないようです。

内地に戻りホウ酸注入サンプルと提供してくれた工場に問合せすると、ホウ酸注入材は水で流れると記載しているが、実際はかなり強くて少々の雨では流れないそうです。ブラシで擦ったり50度のお湯を掛ければ流れますとのこと。ホウ酸注入処理した材で上棟した場合に上棟後の雨でホウ酸が流れてしまっては意味がないと心配していましたが、雨養生して天気予報を見ながら上棟日を選定すればそれほど心配する必要はないようです。
【住環境性能+Design】 森建築設計

2016年6月22日水曜日

小笠原の木造住宅事情


小笠原は日本で最もシロアリ被害の大きい地域だと言われれいます。本種関東のヤマトシロアリとは違う種類のイエシロアリが多く生息し、アメリカカンザイシロアリも入ってきているとの情報もある島です。ヤマトシロアリは水分の多い木材しか食べませんが、イエシロアリは自ら水分を運んで乾燥している木材も食べてしまうのです。そんなイエシロアリが小笠原の6月に大繁殖して大群となって飛び回ることになるのです。

6月中旬に小笠原へ行った時に、街路灯や自動販売機の光に吸い寄せられるように飛び回る光景に遭遇しました。その下には何匹ものカエルが待ち構えていて地面に落ちてきたシロアリを捕食しています。島の人に聞くとシロアリを捕食する動物がほとんどいないので数が減らないそうです。いくらカエルの数が増えても空飛ぶシロアリを食べることはできません。

小笠原での建築事情は第一にシロアリ対策、第二に予算調整の難しさです。予算調整の難しさについては話すことが沢山ありますので別の機会にしましょう。

小笠原で建築物を建築するなら鉄筋コンクリートが最も安心です。次に鉄骨、最後に木造という選択になります。一般住宅で鉄筋コンクリートや鉄骨造の住宅を作るのは予算調整の難しさからとても大変なので木造住宅を建設することが多いです。最近(ここ5年程)小笠原で木造住宅を建てる方は柱梁に防腐防蟻注入(マイトレックACQ)した材を使うことが多いようです。環境を汚染することにはなりますが致し方ないということでしょう。上記防腐防蟻注入した材を使った住宅ではシロアリ被害は出ていないようです。ですが実績は5年しかないのでまだ油断はできません。島の人は敵的に防蟻処理を行えるように基礎を高くして床下に人が入りやすくするような構造にしています。現在建設中の小笠原ペンション計画では、マイトレックACQ注入材と天竜TS材を現場ホウ酸処理する方法で見積を取得中す。さて、どちらにするか、今週中に決定しなければいけません。
【住環境性能+Design】 森建築設計

2016年6月21日火曜日

ミドリガメの産卵


我が家は川崎等々力公園の中にあるのですが、目の前にある釣堀池に棲み付いているミドリガメが毎年のように我が家の敷地に上がってきて産卵していきます。そして先日、三男が小学校へ投稿するため家を出たところ亀を発見。「父ちゃん、亀だよ!!」の声で様子を見に行くと、ちょうど産卵の最中で、音を立てずに見ているとポコポコと白卵を産み落としておりました。この亀たち、上手に穴を掘って跡形もないように埋め戻して池に帰っていきます。おそらく亀を直接見ないと産卵したことにまったく気づかないでしょう。

亀が産卵するたびに縁起がいいと言われ毎回宝くじを購入してますが高額当選はゼロ。
当たらなくても今回も買うぞ宝くじ。サマージャンボかな。
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2016年6月20日月曜日

古民家鑑定士 古民家の文化的価値を評価します


古民家鑑定士の更新講習へ行ってきました。

古民家鑑定士とは築50年以上の木造家屋のことを指します。古民家というと文化財に登録されるような伝統工法で建築された家屋をイメージしますが、築50年以上の家屋ですから在来工法で建築された木造家屋も「古民家」にあたります。そして古民家鑑定士は古民家を調査してその文化的価値を評価する資格者になります。

私は6年前に取得して今回が2回目の更新講習でした。前回は2級から1級への格上げ試験がありましたが、今回は講習のみで1級古民家鑑定士の資格が更新されました。お住いの古民家の文化的な価値が幾らなのか?500万円?1000万円?評価してみたい方がいらっしゃいましたら森建築設計までご連絡ください。
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2016年6月18日土曜日

方形の家 見学



今日は以前実施図面の作成をしてもらっていた岡村未来子さん設計の庄の家(方形の家)を見学させてもらいました。

横浜のごく普通の住宅地の中、周囲に公園や神社など緑の多い環境の住宅地に溶け込むように、しかし周囲の住宅とはまったく異なる上質な主張をする住宅が目の前にあらわれました。岡村さんがここ数年蓄積してきたプラニング力やディテール、素材の選定などの知識を岡村さん自身の中で消化したうえで完成した住宅であることがよく分かります。

方形の家と名付けられたその住宅は、外観と内観が表裏一体であることを明確に感じさせながら、建物の四隅に設けられた開口が見せたい方向のみを切り取り、広がりを感じさせ、内外の一体感を感じさせる装置をなっているようでした。室内のプランも建物四隅に設けた窓をが高い効果を生むよう配慮され、丁寧に吟味された素材とディテールはとても心地よい物でした。単に窓からの景色だけではなく部屋と部屋の繋ぎの間とし高い効果を与えていました。

外部に対する方形窓の落ち着いた力強さは設計者である岡村さんの性格が出ているようで感心しました。建築家 岡村未来子の未来に注目してください。

【住環境性能+Design】 森建築設計

2016年6月15日水曜日

新高円寺の賃貸住宅 募集開始!!


新高円寺に建設中の賃貸併用住宅は内装下地ボード工事がほぼ終了し大工制作の家具工事が始まっています。完成引き渡しは8月のお盆前となる予定です。そしていよいよ賃貸室の募集広告が不動産サイトにUPされました。

募集サイトのこの賃貸の特徴(ポイント)欄には次のように書かれています。
「採光・断熱性能・快適性に拘った新築デザイナーズアパート。小庭付。」
※私が考えた言葉ではなく、建て主様が考えてくださいました。

そして募集サイトに掲載されている間取り図が上記写真になります。
・・・???・・・???・・・
こりゃなんだ?

私が考えたプランですが、面白賃貸に出てきそうな間取り図ですね。間取り図が書いていある部屋がA室、上の空白部分がB室になります。床と壁に自然素材を使い、アクセントカラーとして壁1面をA室はブルー、B室はグリーンのパステルカラーで塗装(珪藻塗装)します。

玄関を入ると折れ曲がった壁が部屋の奥まで続いています。奥を見渡すことはできないけれど、部屋の奥から差し込む光と広がりを感じるような仕掛けとなっているのです。そして折れ曲がった壁の一番奥に強化ガラスで仕切られた浴室を設けました。下が賃貸募集サイトページアドレスです。
高円寺周辺はとても魅力的な街ですよね。賃貸室をお探しの方は是非ご覧ください。
https://www.homes.co.jp/chintai/b-1192180145202/

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2016年6月14日火曜日

建築士会 一般向け講習会で温熱性能の解説をしました


昨日は神奈川県建築士会 建築環境部会で温熱性能(Q値・Ua値・μ値・η値)について講演解説しました。環境部会の勉強会活動では、本年度から部会員以外への温熱計算等の基本事項解説をしており、昨日は全4回シリーズの第一回目として私が講師役となって温熱性能の基本事項を解説させてもらったのです。昨日は予想に反し18名もの参加をいただきました。2020年の温熱性能義務化に向け、日ごろ温熱計算をしていない建築士会会員の方々の温熱計算に対する関心の高さがよく分かります。

昨日は実際の計算方法の前の基本知識の解説をしました。熱の伝わり方、快適指標、体感温度などの基本知識を解説した後、Q値、Ua値、μ値、η値などの熱損失係数や日射取得係数の意味について解説しました。単なる一般的な解説をしてもなかなか興味を持ってもらえないので、断熱性能が高くなると室温や光熱費がどのように変化するのか、室内の上下温度差がどのように変化するのかを視覚的に理解いただけるよう考えながら解説をさせてもらいました。

次回の一般向け講習会は3カ月後の9月5日、モデル住宅を例にしてUa値とη値を算出する計算実務の講習をする予定です。
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2016年6月9日木曜日

小笠原ペンション計画 基礎検査終了


小笠原出張からようやく帰ってきました。といってもまだ東京湾を航行中です。小笠原から22時間かけて東京湾まで来ましたが、ここからが長いのです。東京湾に入ると極端に速度が遅くなるので、距離は近いのですが湾に入ってから約4時間かかります。

さて、小笠原ペンション計画は基礎コンクリートのベース部分を打設しました。小笠原滞在中に配筋検査を終え、出校日の墓前中にコンクリートを打設できたので打設状況まで確認し、ドア下の開口補強筋の追加などを指示して帰路に着きました。写真は建設中の建物を高めの位置から撮影したものです。写真手間の棟が自宅棟、奥がペンション棟になります。別棟のように見えますが一部繋がっているので一つの建物になります。

帰ったらすぐに上棟の準備やら他の物件のフォーローなどで大忙しとなるでしょう。
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2016年6月7日火曜日

小笠原 扇浦海岸


小笠原滞在3日目です。
写真は朝撮影してきた扇浦海岸。正面左手奥に小笠原丸が停泊しているのが見えるでしょうか。
扇浦海岸は小笠原丸が停泊している二見港の正面にある海岸です。観光客の多くは船や山のツアーに出かけていくので、この扇浦海岸は地元の住人が時々海に入っているくらいのとても静かな海岸です。今回滞在中の小笠原は天気が良く波も穏やかな日が続いていて、ここ扇浦海岸は時間の流れを忘れるくらいともてゆったり時間が流れているように感じます。

心地よい風と静かな波の音、心癒される時間を持ちながら仕事をしています。

さて、今日の午後は小笠原ペンション計画の最終配筋検査の予定です。確実に基礎配筋作業を終えたことを写真で撮影して今回の小笠原出張の業務は終了します。
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2016年6月6日月曜日

小笠原ペンション計画 配筋検査 一日目


昨日小笠原に到着して早速「小笠原ペンション計画」の現場を見てきました。まだベース筋の加工中だったので正式は配筋検査は二日後になりますが、昨日の段階での是正ポイント(コンクリートかぶり厚不足の是正や配筋入れ、コーナー補強筋など)を現場の職人さんに伝えました。

その後、ガス屋さんとの打合せ、小笠原シェアハウス計画(別件)の打合せなど小笠原到着初日から大忙しの一日となりました。

今回宿泊しているのは、現場に徒歩5分で行ける「ビーチコマ」さんにお世話になっています。部屋のユニットバスだけでなく、5人で入れる程度の浴室が別に備えてありとてもありがたいです。やはり手と足を伸ばして入浴できるのは嬉しいですね。6月はシロアリが大発生する季節で、ホテルの部屋にはシロアリは光集まる性質があるからシロアリが発生したら部屋の窓を閉め電気を消すよう但し書きがありました。幸い昨晩はシロアリの来襲はなかったようよかったです。窓を閉めていても侵入するそうで恐ろしいものです。
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2016年6月4日土曜日

2カ月ぶりの小笠原出張


気持ちいい青空の下、約2カ月ぶりで小笠原へ!!
6月4日午前10時、竹芝桟橋から小笠原へ向け出航しました。今回の船は八丈島へ寄港することから26時間の航海予定です。小笠原への定期便、小笠原丸は本年7月初旬から新しい船が就航する予定なので現・小笠原丸への乗船は今回の渡航が最後となります。

さて今回の渡航目的は「小笠原ペンション計画」の基礎配筋検査です。4月渡航時に施工業者が決定し、5月は施工業者による遣り方(建物の配置と高さ決め)を行い、その後すぎに基礎着工してくれました。基礎配筋がほぼ終了するとのことで配筋検査を行うことになりました。途中の施工段階は小笠原で設計事務所を営む友人に週一回程度の現場確認をお願いして管理報告書や施工経過写真を確認しているので不安はありません。あとは現地で細かなチェックを行い必要な個所の是正をしてもらえば問題はないでしょう!!

今回の渡航でも小笠原で同時進行している他の2物件の所要も併せて済ませる予定です。
では、行ってまいります!!
【住環境性能+Design】 森建築設計