2017年3月7日火曜日

小笠原ペンション計画 5つの切妻


小笠原で工事中の3件の監理のため一昨日まで小笠原出張でした。
本日から3件のプロジェクトについて説明します。

今日は最も早く竣工する「小笠原ペンション計画」です。このプロジェクトは自宅棟とペンション棟を自宅のキッチンが連結する形状で一見2棟のように見えますが1棟の建築物になります。写真は自宅棟の南側壁面です。大きな切妻形状と小さな切妻形状がアクセントになってますね。大きな切妻形状の出っ張りの下には将来目隠し木製塀を設置する予定です。

なぜ切妻屋根なのか?

計画時の建て主様との会話の中で奥様が発した「私切妻屋根が好きなの」という一言からイメージを膨らませていったものです。自宅棟大屋根の切妻、ペンション棟大屋根の切妻、自宅棟の大きな出っ張りの切妻が二カ所、自宅棟の小さな切妻屋根が一カ所、合計5カ所の切妻形状があります。道路を歩きながら、現れては消えていく切妻屋根形状、見る角度によっては1ヶ所、3箇所、そして5箇所と様々な表情を見せてくれます。色彩計画的にはペンション棟に行くほど木目調の茶色が強くなるよう計画しました。

正面の山には小笠原オオコウモリが棲んでいて、夕方になると1mを超す大きなコウモリが何匹も飛び交いその迫力に圧倒されることでしょう。
建て主様たっての希望から屋上には小笠原オオコウモリを観察できる屋上デッキも作りました。ペンション棟の運営開始は4月初旬予定です。小笠原へ行く機会がありましたら是非ご予約くださいませ。

【太陽と風と人の五感に素直な建築 森建築設計】

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