2015年7月5日日曜日

ラクスルの印刷クオリティーが酷かった


印刷会社のラクスルをご存知でしょうか。
ガッツ石松さん出演のテレビCMで大々的に広告展開している最中なのでガッツ石松さんのCMといえば思い当たるかもしれません。実は私もこのCMで初めて知りました。この会社は印刷会社といっても印刷工場ではありません。日本全国の印刷工場と提携して受注した印刷物を手配する会社です。

気軽にお渡しできる事務所パンフレットが無かったので、このラクスルでA4二つ折りパンフレットを作成してみました。とりあえずどの程度の印刷クオリティーなのが不安だったので100枚だけ。そして仕上がってきたパンフレットの印刷品質が酷かった!!
最終確認用のPDFと比較して明らかに暗くなっており、とてもお客様にお渡しできるものではなかったのです。
(左上がラクスル印刷、右下が最終確認用PDFを何の加工もせずに印刷したもの)
いままで資料請求用の40ページの冊子など数社の印刷工場に依頼してきましたが、これほどの色や明るさの差異は初めてで明らかに許容範囲を超えています。

すぐにラクスルのカスタマーセンターへ連絡し、仕上がった印刷物を撮影したデーターを送り確認してもらったところ、「確かにかなり暗くなっています」とのことで再印刷してくれるのかと思ったら印刷工場に確認するということで一日待たされました。そしてきた返事に驚きました。「印刷工場で差異を確認したところ規定以内なので再印刷や返金はできない」という返事だったのです。私はとても納得できず、ラクスルの規定を問いただしたところ「最終PDFからの差異10%以内です」との返事。差異10%といったら相当に色と明るさが変わってしまいます。デザインや建築設計業界の印刷品質としてはとても依頼できるレベルではありません。

カスタマーセンターとの対応の中から感じたのは、印刷差異の確認を工場任せにしていることと、工場での確認作業もただ単に目で見た感覚でしか確認していないという点でした。このような確認では今後印刷の発注はできないので、届いた100部のうち90部を返送し、印刷際の確認方法と10%暗くしたデーターの提示を求めて質問状を送りました。

そしてカスタマーセンターの責任者という方から返事がありました。
・カスタマーセンター対応者の、その場しのぎの対応を謝罪。
・ラクスルの規定は10%ではなく差異5%の間違いでした。
・印刷代金は返金する
というものでした。やはり印刷差異の確認作業は単純に目で見比べただけのものだったのです。
今回の一連の対応は消費者を馬鹿にしているとしか思えないものでした。

ラクスルに限らず、ラクスルのような印刷手配会社に印刷依頼をするときには、事前に印刷差異がどの程度あるのかは確認した方が良さそうです。いつも決まった印刷工場へ発注すれば印刷差異は小さいのですが、ラクスルのような印刷手配会社は日本全国1000を超える提携印刷工場があり、工場ごとに色の差異と明るさが違うのです。
そして印刷品質が悪いと感じたときには遠慮せず再印刷や返金を求めるべきです。不満をぶちまけるクレーマーになるのではなく、論理的に話をすることで印刷手配会社のレベルが上がることにもなるでしょう。
【住環境性能+Design】 森建築設計

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