2015年8月12日水曜日

木陰の涼しさを実測検証


写真をみるだけでも木陰は涼しげですね。
ブログ機能の一つに、一年前のブログをメールしてくれるというものがあります。丁度一年前、自宅の周辺を環境測定をして木陰の涼しさを考察したものあったので、今年の暑い夏にちょうどいいと感じUPします。
今日はお昼ご飯を食べた後に事務所周辺地域の環境測定をしてきました。
 測定時間は12時20分~45分。測定地点は川崎市中原区です。
 住宅地と緑に覆われた場所で温度はどのくらい違うのか、木陰の涼しさを数値で確認してきました。
 1、直達日射量
   屋外水平面:770W/m2、屋外垂直面:450W/m2
屋内ガラス越し日差し部:160W/m2、屋内ガラス越し日影部:窓上56W/m2、窓下107W/m2
  窓ガラスは普通複層ガラスです。普通複層ガラスの日射侵入率はたしか79%くらいなので450Wのうち
  355Wの熱量が室内に入ってくるはずです。屋内ガラス越しの日射量は160Wだったので355-160=195W/m2分はガラスなどに熱として吸収され室内に放熱しているのでしょう。
 2、室内環境
   1階:30.5℃、64.8%、表面温度28℃(床・壁・天井)
   2階:30.5℃、64.8%、表面温度29℃(床・壁・天井)
   いつもは2階の室温が1階よりも2℃近く高いのですが、今日は風が強いせいか同温でした。
 3、自宅周辺
   南側:32.3℃、63.1%、風速0.8m/s、日向地面37℃、日影地面31℃
  北側:32.6℃、62.8%、風速0.6m/s、日影地面27℃
4、緑に覆われた緑地
   31.3℃、62.5%、地面(土)25℃、地面(アスファルト)29℃、風速1.0m/s
我が家の周辺よりも温度は1度低いだけですが、それ以上に温度差を感じるのは表面温度の違いでしょう
  体感温度は空気温度と周辺温度を足して2で割ったくらいなので、数値から読み取ると体感温度は
  4℃~5℃低く感じるはずです。やはり表面温度だな。
 5、住宅密集地
   33.1℃、54.7%、日向地面47℃、日影地面36℃、風速1.0m/s
温度は1℃~2℃の違いですが地面や壁面の表面温度が一段と高いのがわかります。
   我が家の周辺よりも体感温度で5℃、緑地よりも10℃暑く感じるのでしょう。おおよそ実感に近いです。
以上、一年前のブログでした。木陰下の地面温度が25度というところが涼しさを感じるポイントです。
空気温度31度、地面表面温度25度なら体感温度は28度になります。体感温度28度で微風があれば涼しく感じることが直感的に分かりますよね。
【住環境性能+Design】 森建築設計

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