2015年8月19日水曜日

日本民家園で古民家の環境調査を行いました


昨日は神奈川県建築士会 建築環境部会の仲間と日本民家園の環境調査をしてきました。
川崎市多摩区の日本民家園は日本各地の民家を移築して展示している屋外博物館です。昔ながらの民家の内外環境を実測調査することで、古民家の快適性を探るための調査を行ったのです。

午前中までの雨が上がり、調査時間の午後1時~3時は晴間となり夏の環境調査に相応しい天候となりました。調査は3人1組の3班に分かれて、1班3軒、合計9軒の調査を行いました。南側屋外温湿度・地面と外壁の表面温度、北側屋外温湿度・地面と外壁の表面温度。屋根と軒裏の表面温度、屋内各室の温湿度と各部表面温度、天井高さなどを測定してきました。

昨日は採光気温32℃、湿度70%という蒸し暑い天候でした。汗をかきながら外を歩いて調査民家に入っても涼しいということはありません。ですが床に座り南北に吹き抜ける風にあたると気持ちいいのです。現代の住宅に見られる籠ったような暑さはなく、動かずに座っていれば過ごせる程度です。これは古民家の床壁天井の表面温度が26℃程度ということから感じるものだと推測できます。
また窓の小さな民家と南北に大きな開口がある民家では快適度がかなり違うことも実感できました。
やはり昔の民家は夏過ごしやすい家となっていたことがよく分かりました。
【住環境性能+Design】 森建築設計

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